株式会社メトロアドエージェンシー様
広告代理店として、そして媒体社として。
複数の側面を持つ「メトロアドエージェンシー流」のクチコミ活用法とは?
メトロアドエージェンシー様に、ブームリサーチの活用法や導入のメリットについてお聞きしました。
総合広告会社、東京メトロのハウスエージェンシー、媒体社としての顔を持ち、幅広いプロモーション施策を展開している同社。
今回は企画制作本部 マーケティング局 マーケティング部のS様に、
ソーシャルリスニングツール「ブームリサーチ」の活用法や導入のメリットについて聞いてみました。
生活者の“生の声”を調べるためにソーシャルリスニングを始めた
――まずはSさんの業務内容を教えてください。
S様:弊社は東京メトログループとしての強みを活かし、広告代理事業と媒体事業という2つの軸でクライアントのプロモーション支援を行っています。その中で私は、広告代理事業の領域ではコミュニケーション活動を実施するための戦略立案や効果測定を、媒体社としては東京メトロの媒体販促や効果測定支援を担当しています。
――幅広い業務を担当されているのですね。ソーシャルリスニングをはじめるきっかけは何だったのでしょうか?
S様:具体的に「この案件で活用したい!」という考えがあったわけではありませんが、SNSに集まる生活者の声にはプランニングのヒントが多数隠されていますし、施策の効果測定でも大いに役立ちます。また、SNS発のトレンドも昨今では珍しいものではなく、常に動向を把握しておくことが良質な支援を行うことに繋がると考え、導入を決断しました。
――ブームリサーチを選んだきっかけについても教えてください。
S様:実は、ブームリサーチを導入する以前にも別のSNS分析ツールをいくつか使用していました。非常に多機能でハイスペックなツールを利用したこともありますが、使いこなしきれずコストパフォーマンスが見合わない点に課題を感じていました。そのような中で、ブームリサーチは使用したい機能がコンパクトに備わっており、費用を抑えつつもカスタマーサクセスやマニュアル等のサポート体制が手厚いことに魅力を感じて導入しました。
――どのような場面でブームリサーチをご利用いただいているのでしょうか?
S様:主に活用しているのは私が所属する企画制作本部 マーケティング局 マーケティング部の者で、東京メトロ媒体の効果測定や企画実施後の反響分析などに活用しています。
最近では他部署から報告書に盛り込むデータの抽出依頼もよくいただきますが、IDを渡して各部署の個々人が利用するより知見のある者に集約した方が効率的だと考えているため、実際にブームリサーチに触れるのは私を含む数名に限られています。
――他部署からの依頼もあるのですね。
S様:はい、実は弊社には社内向けに汎用資料などをアップするポータルサイトがあり、ブームリサーチを使いこなせてきたタイミングで「ソーシャルリスニングを使って分かること」という資料を載せたことがあるんです。それ以来、ツールを契約している事を知らなかった者にもブームリサーチが認知されて分析の相談をいただく機会が多くなりました。
以前は各担当者がSNSで検索をしてデータをまとめていたのですが、ブームリサーチで効率的に抽出できるようになったことで喜ばれています。
広告代理事業と媒体事業、様々な場面で成果を発揮
――よく利用しているブームリサーチの機能などあれば教えてください。
S様:主に活用しているのはTwitterの分析で、中でも全量データを使った分析が多いですね。リーチ数やツイート内容などを中心にレポートに使用しています。ネットニュースの分析にもよく使用していますが、「Twitterでバズっていたからメディアにも取り上げられてそうだな」といったものを調べてみて、数字や内容が良ければ+αの材料としてレポーティングしています。
――広告代理事業の領域で利用されることが多いのでしょうか?
S様:どちらかと言えば媒体社支援で活用する機会が多いです。例えばOOHは数値が見えず効果が可視化できないと言われている一方で、SNSと相性が良く話題化しやすい、世の中ごとにしやすい、と言われています。東京メトログループとして多くの媒体を有している弊社では、OOHの効果を数字で表すことを重要視しているためブームリサーチを活用しています。
――OOHの効果算出とは、具体的にどのように行っているのでしょうか?
S様:駅の利用者は乗降人数で割り出せますが、利用者以外にも広告内容が届いたことをブームリサーチを使って算出しています。
SNSの投稿に紐づく各数値でリーチ数が確認できるので、何件のツイートがあったかは勿論、投稿のリーチ数を見ていくことでSNS上での広がりを証明する、といった捉え方をしています。東京メトロには広い空間で落ち着いて写真を撮れるスポットが多数あるので投稿もされやすく、アニメやアイドルなど人気コンテンツを掲載した際のレポート報告や、体験型ピールオフ広告の効果測定に役立てています。
また、私が所属するマーケティング部がホームページで発信しているコラムとは別に、媒体担当セクションで「媒体社が思うオススメのOOH活用法」といったコラムの作成に着手しており、ブームリサーチを活用して蓄積された知見が社外への発信にも繋がっています。
――ブームリサーチを活用したことで生まれた成果などあれば教えてください。
S様:広告代理事業の領域ですと、レポートや報告精度の向上につながったと感じています。「こう実施しました」という義務的な報告では評価いただきづらいですが、分析データから生活者の声や実数を示せることで、クライアントから社内報告がしやすいという声を多数いただいています。また、導入前以上に寄り添った支援を行うことができるようになったことで次の提案に繋がる糸口にもなっています。「ただ交通媒体を売る代理店」という認識から、「分析も長けて報告も積極的に援助してくれるパートナー」としてプレゼンスの向上に繋がっていることはブームリサーチ導入による成果の一つだと感じています。
また媒体社の領域では、導入当初はクライアントに向けた提案活動に活用していくことを想定していたものの、意外にも同業の広告代理店から分析依頼をいただくケースが増えました。他代理店でも案件によってはリソースが不足していることもあるようなので、そういった案件のお力添えすると「手間が省けてありがたい」という声をいただくことが多いです。
同業の方からもお問い合わせをいただくというのは、分析へのニーズや興味関心の高さが伺えることでもありますので、想定外の良い効果だったと考えています。
あとは、ブームリサーチを活用したコラムを執筆することで弊社自体のPRにも繋がっています。これまで2本のコラムに利用したことがありますが、その内1本は弊社HPのページ内ビューでも上位にあり、非常に良く見られているコンテンツです。ともに2020年度に出したコラムですが、2年以上経過した今でも読まれ続けており、想定していなかった副次的なメリットを提供いただけていると感じています。
※該当コラムは以下
・SNSでの話題化を見据えたOOHプランニングのすすめ : https://www.metro-ad.co.jp/column/detail/id_271.html
・SNSから読み解く!コロナ禍の最新お出かけニーズ : https://www.metro-ad.co.jp/column/detail/id_417.html
ブームリサーチをより活用してエージェンシーとしての更なる飛躍を
――ブームリサーチのカスタマーサクセスに何かご意見はありますか?
S様:手厚くサポートいただき、担当の方には日々感謝しています。弊社では順次依頼ベースで分析業務が発生するため、「明後日からデータを取りたい」と急な依頼をいただくことがあります。事前にキーワード登録しなければならないので「急いで枠の追加依頼をトライバルさんにしなきゃ」と駆け込みで依頼をすることもしばしばありますが、素早くご対応いただき無事測定に間に合ったり、機能や操作について分からないことも柔軟に対応いただいて、迅速さと丁寧さにはとても助けられています。
今後ともそういったご依頼をしてしまうケースもあるかと思いますが、引き続きご対応いただけたら幸いです。
――今後もっとクチコミを使って挑戦したいことがあれば教えてください。
S様:現状では実施後の効果測定が活用の割合として大きいため、今後は定点的にクライアントに関する情報をウォッチする中で課題の発見、次回キャンペーンの訴求の方向性を出すための企画初期段階での活用を行っていきたいと考えています。クライアント用に枠を設けてクチコミを収集していることもありますので、提案活動の幅を広げたり、「メトロアドエージェンシーはこんなこともしてくれるんだ」という弊社に対する期待値の向上にも繋げていきたいですね。ブームリサーチは、クライアントとの関係値向上においても活用できるツールであると感じています。
――本日はありがとうございました!
ご興味のある方はこちらからお気軽にお問い合わせください。